カロゴン 改造車検 1

2007.2.5 


1. ○改通すぞ!

ダートラやりたい! と AE111 カローラレビン BZ-G スーパーストラット車で FASC に入った S君。 AE111 はいいクルマなんだけど、スーパーストラットではダートラ用のパーツがないんだった。 そこで僕のカロゴンをドナーとしてフロントの足をそっくりそのまま移植(バーター)したのが 2005年12月。 作業はいろんな人に手伝ってもらって順調に進行し、問題なく組替えは完了した。(寒かったけど)

こうしてカロゴンの前足がスーパーストラットになり、独特のステアリングの戻りの悪さやインフォメーションの減少にすっかり慣れた今月、 車検満了を迎えることになった。ところが これまでどおり購入したディーラに車検をお願いしたところ、 サスペンションがごっそり変更されているため 作業を断られてしまった。サスペンションの変更は改造届が必要らしく、 このままでは車検が受けられない。こうなれば○改を通すしかない!


2. 改造自動車の届出が必要な範囲

今回の改造で交換したものは主にシェルケース、サスペンションアーム、ブレーキロータ&キャリパ、ナックル、タイロッドなど。 このうちサスペンションアーム、タイロッドなどが届出の必要な範囲に含まれる。 (改造自動車審査要領より抜粋)

操舵装置
操舵装置について、次に該当する改造を行うもの
(1) かじ取りハンドルの位置の変更 (右ハンドル←→左ハンドル、かじ取りハンドルの追加)
(2) 操舵軸数の変更 (2WS←→4WS) を行うもの
(3) リンク装置の変更 (ギアボックス、ロッド、アーム類及びナックルの取付位置を変更するもの) を行うもの
(4) かじ取操作方式の変更 (かじ取操作方式を手動式から足動式に変更するもの) を行うもの

緩衝装置
緩衝装置について、次に該当する改造を行うもの
(1) 緩衝装置の種類の変更 (コイルスプリング←→リーフスプリング←→トーションスプリング←→ウォーキングビーム←→トラニオン←→エア (油圧) サスペンション) を行うもの
(2) 緩衝装置の懸架方式 (リーフスプリングの枚数を増加する場合を除く。) の変更 (リーフスプリング、ブラケット、シャックル、サスペンションアーム又はナックルサポートの変更を行うもの) を行うもの


3. 改造自動車の届出先及び添付資料等一覧

改造の内容により準備する書類や提出先が異なる。

操舵装置
準備する書類:届出書、改造概要等説明書、改造部詳細図、最小回転半径計算書、強度検討書
提出先:事務所

緩衝装置
準備する書類:届出書、改造概要等説明書、外観図、改造部詳細図、強度検討書
提出先:事務所


4. 今回の難関

今回いちばんの難関となるものが「強度検討書」だ。コイルスプリングなどは公式に定数をあてはめていけば 簡単に作成が可能であるが、アーム類となると容易ではない。 ただし流用先の最も重い仕様の車両よりカロゴンの方が軽ければ省略が可能。 そのエビデンスを示せばよい。 幸い、AE111 スーパーストラット車にカロゴンよりも前軸重の重い仕様があったため、今回は省略できそう。


今回はここまで。次回は書類 (DRAFT) を作成し、検査員の方に一度見てもらおう。
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